ベビーマッサージのタッチングの有効性について

○皮膚の清潔保持保湿

赤ちゃんは新陳代謝が激しいので、清潔にしてあげることが大切です。皮膚の毛穴がつまると、ばい菌が着きやすく、炎症を起こしやすくなります。肌を清潔にして保湿することで赤ちゃんは健康に育つのです。

赤ちゃんの肌を優しくなでてあげると、汗腺や皮脂腺に刺激を与え、汚れた角質を取り除き、皮脂腺の機能を高めることができます。皮脂腺の分泌もよくなって皮膚に潤いが出てきます。ベビータッチングは肌の代謝を助け、皮膚のバランスを整えます。

また100%天然の良質な植物性オイルを使ったベビータッチングは摩擦が少ないので、赤ちゃんの肌をなめらかにやさしくなでてあげることができます。オイルの栄養分も肌へしみこんで赤ちゃんの肌を乾燥から防ぎ、保湿する働きがあります。

○全身の観察

毎日、ベビータッチングで赤ちゃんの肌に直接触れていると、体がふっくらとしていくのを感じたり、筋肉がついてしっかりしてきたなど、赤ちゃんのちょっとした変化に気がつくようになり、成長の様子も実感できます。毎日赤ちゃんと接していても、裸の赤ちゃんをしっかり見る機会は意外と少ないものです。

ベビータッチングを続けていくことで、自然に健康状態を見る目を養います。

○自律神経の発達

皮膚を刺激すると、その刺激は脊髄、大脳皮質、大脳辺縁系、視床下部へと伝わって脳へ届き、自律神経が活性化されて人間の成長を促します。自律神経には人を興奮させ体を攻撃的な方向に向ける交換神経と、身体を安静にしてエネルギーを貯蓄する副交感神経があります。タッチングによってリラックスすると、副交感神経が働きだします。副交感神経には心拍数を整えたり胃腸の働きを活発にするなどの働きがあるといわれています。

また、リラックスした状態の時は、成長ホルモンが分泌されますので、赤ちゃんがゆったりした気持ちで安心して過ごすことで成長を促すことができます。ベビータッチングで皮膚に刺激を与えたり、スキンシップをとって赤ちゃんを安心させてあげることで、心も体も元気に健やかに育っていくことにつながります。また、なでるということは、心拍数を安定させ、神経のバランスを整えて、血液やリンパの流れを整える働きがあり、リンパの流れがよくなると免疫系が活性化され、その効き目は一時的なものではなく生涯におよびます。

赤ちゃんがベビータッチングで喜ぶ笑顔を見て、お母さんもお父さんも安心することができ自分に対する自信や、育児に対する自信につながります。赤ちゃんのすべすべの肌に触れ、ベビータッチングを通して赤ちゃんの喜ぶ顔を見て、親としての自信と愛情があふれ育児も楽しさが深まれば嬉しいです。なによりタッチングの素晴らしさは、親子の絆を深めることです。『親子の絆は一生の宝物』親子の楽しさを、五感を使いながら~毎日、親と子の成長を楽しみましょう~